ファインも右回りと秋ウマ娘を完備している点が強い
結論から言えば本大会は最終的に先行クリオグリを追込クリオグリが猛追するレースと化したのだが、それはそれとしてクリオグリ以外の状況について記しておく。
編成に関しては、先行と追込の対決を差しデバッファーが支援するという形が定番となっている。
まずは自前「決意の直滑降」持ちの先行、ユキノビジン・ファインモーション(通常)・ライスシャワー(通常)の3名。
この中でユキノビジンは幸運な先行(道中の先頭)になった場合でも固有が機能し、また「ノンストップガール」持ちでもある。ファインも右回りと秋ウマ娘を完備している点が強い。
正直ライスだけは入手性の他に利点が見当たらないが、それでも育成次第では十分に第一線で戦えた辺りに自前所持(≒サポカ自由度の高さ)の重要性が伺える。1stアニバで固有の発動条件が緩和された点もしっかり活きている。
ヤマニンゼファー固有の「風光る」は一見無効に見えますが、効果時間が長いのでその分でなんとか有効加速になっているという理屈。これらの固有スキルを持つウマ娘たちも選択肢となるのかなと。
また、短距離適性を魔改造して出走させてくる猛者のトレーナーもこれまでより比較的多かった。
そもそも数少ない短距離適性のある高レアに固有が合わないウマ娘が多かった(マルゼン、タイキ、ブルボン、スズカetc)事や高水準が要求されるステータスがスピードとパワー(+賢さ)程度と少なかった為に青因子以外を優先する余裕があった事なども理由か。
特に登山家も固有もバッチリ活用出来る通常ライスシャワーが勝利を狙いにいける貴重なチャンミのため、春天を執念で乗り越えて参戦させてくるお兄様お姉様もいたとか……。
開催月に追加されたウマ娘も概ね中距離で戦えたが、大きな変化を挙げるならワンチャン型差し&八方にらみ役の新星・メジロドーベルだろう。
使用数の多いナイスネイチャと併せ、根性不足のウマ娘がゴール手前で限界を迎える事も多かった。
また、開催前に行われたキタサン復刻でグレードAリーグの水準がさらに底上げされた事は言うまでもない。
クライマックスはサジタリウス杯の因子周回でおすすめのシナリオです。レースに多く出走するレースなので、育成完了時のウマ娘の相性値を上げやすく、グランドライブで育成する際に相性◎を狙いやすくなるメリットがあります。
出走構成もこれまでのエース1人+デバフ専任2人から大きく変わり、デバフは持ちつつも各個に勝ち筋を持つエース3人による形態が増えた。
なお、これまでは毎度猛威を振るってきたゴルシだが、早めに上がるゴルシ特有のスタイルが下位指定条件の豪脚とややズレていることもあり、ジェミニ以前ほどの大量参戦は見られなかった。
しかしマイル適性持ちと確定入手できる追込ということもあり、依然として出番はあった模様。ハマれば強いがジェットストリームゴルシが起きるほどの安牌ではなくなったことで、ようやく一般的な出走数に落ち着いた感がある。
代わりに今回は終盤まで先頭を走り固有が発動すれば圧倒的な差を付けて勝利するセイウンスカイが猛威を振るうと思われたが、加入率がそこまで高くなかったことやマイル調整の難しさやステが盛りづらい点、そして蓋逃げが多数出てきたことで警戒されたこともあり実際の参戦率はそこまで高くなかった。
また開催直前に追加されたゴールドシチーは爆発型差しとして競合ウマ娘より一枚上手ではあったが、加入率が低めな上にセイウンスカイほどではないがマイル用に調整した育成が難しかったこともあり参戦数は平均的なレベルであった。
その一方で初期加入の5人が揃ってマイル巧者かつ先頭逃げ以外の役割はこなせたため、ガチャ運がなかったりサポートばっかり回しているトレーナーも今回は十全に戦えた。特にバクシンオーとウオッカの参戦率はかなり高い。
サジタリウス杯用のウマ娘を根性育成する場合は、クライマックスシナリオが選択肢に上がります。グランドライブでは根性育成が不向きなので、根性ステータスが重視されるならグランドライブより優先されることも考えられます。
逃げは今回立ち位置的にはまあ厳しい。ただでさえ短距離の逃げはそんなに強くないのに、なんと言っても伝家の宝刀・アンスキが使えないのが痛すぎる。他の使える加速を持っているウマ娘でないと話にならず、唯一候補となるのがアストンマーチャンとスマートファルコン、あと魔改造逃げエルコンドルパサーという感じでしょうか。ただ、逃げエルの魔改造はあまり現実的ではないので、そっちは使うなら素直に先行運用で良さそう感はあります。
たとえば、パワー9因子とパワー9因子+クライマックス因子9を持っている人なら、どちらが強いウマ娘を作れるでしょうか。愚問ですよね、後者です。良い因子を持っている方が、ステータスを盛りやすくなるのは明白です。
この一か月で新規に登場したウマ娘は総じて適性が合わず、特筆する点も無し。
それはそれとして新春ウララ辺りは稀に目撃されたのが本大会の恐ろしい所か。
一部のトレーナーに評価UGランクの壁を突破させたSSRフクキタル&新春オペラオーも含め、真価は来月にお預けといったところ。
芝 阪神(外)1600m(根幹) 右 秋 晴 良が条件緑スキルのトリガーとなる。
このうちサポートのニシノフラワーは阪神、根幹距離、良バ場を、ファインモーションは右回り、秋ウマ娘を所持している。
レース展開はスキルの発動位置の差はあれど、キャンサー杯と近い展開になるのが予想される。
▲身体からオーラを立ち上らせた、いわゆる“強化ミーク”。自分のウマ娘のスペックがどれだけ上回っていても1番人気をもぎ取ってきます。とはいえステータス重視で育成していれば、そこまで遅れは取りません。
差しや追込ウマ娘には、「彼方、その先へ…」と「レッツ・アナボリック!」を最優先で習得しましょう。レース終盤の開始位置がコーナーと非常に近いため、有効加速として使用することができます。
というわけで、「『カプリコーン杯2023』のコース解説とおすすめウマ娘Tier表」は以上となりますが、いかがだったでしょうか?
たまに、ステータスは強いのになかなか勝てないウマ娘はいませんか。「こっちはUGなのにSS相手に負けるのよ!」みたいな。その理由のほとんどは、中盤スキルが劣っているからです。中盤スキルが弱いため、好位置をキープできずに凡走へと繋がっている可能性が高いです。チャンミで1位を取りたいのであれば、有効な中盤発動スキルの調査は必至です。